関西を拠点に、独自の表現を常に革新しつつ営々と活動する3組のパフォーミング・アーティストを紹介します。
彼らとアイホールは、「Take a chance project」という企画において、継続的に新作の共同製作を行なっています(contact Gonzoとは、来年度より共同製作を開始予定)。
アーティストの新しい挑戦と未知の才能に賭け、それぞれの表現をさらに推し進めることを目指しています。このように先鋭的な表現を追求する一方、地域の人々を巻き込むアウトリーチ、劇場に親しんでもらう企画についても、彼らと共に試行し、劇場とアーティストの恊働のあり方を模索しています。
会場:神奈川芸術劇場(KAAT) アトリウム、中スタジオ、大スタジオ
日時:2月17日(木)16:00 - 18:20
16:00開演 ボヴェ太郎 アトリウム
16:55開演 山下残 中スタジオ
17:40開演 contact Gonzo/the downhill 大スタジオ
ボヴェ太郎 『Lingering Imagery of Reflection ―能《井筒》―』
16:00開演 アトリウム
能楽との共演によるダンス作品。(能楽 笛=杉信太朗、小鼓=曽和尚靖、大鼓=河村大、地謡=田茂井廣道)能楽堂における舞踊公演をはじめ、昨年には7名の能楽師との共演作『消息の風景―能《杜若》―』を発表するなど、近年、能への関心を強めているボヴェ太郎。観る者の想像力に働きかけ、余白の中に響いて来る世界を、観客自らが創造してゆくことを促す、能の構造に着目した創作を行っています。
今作では、京都の能楽界を代表する若手・中堅の能楽師と共に、夢幻能の傑作《井筒》に挑みます。作品の後半部分を、能の上演形式を基に再構成し、劇場や美術館のロビースペースにおいても発表可能な形態による上演を行います。能楽とダンスの呼応を通して生起する、新たな"場"の可能性にご期待下さい。
山下残 『大行進』
16:55開演 中スタジオ
高松在住美術家カミイケタクヤと京都在住振付家山下残が高松と京都をお互いに行き来してできた作品。
今回は、4トントラックで港町から港町、高松の空気をそのまま横浜に運び込んで来ます。散逸する言葉・身体・光・音・物。すべてが海に沈み世界が水平線になる。
contact Gonzo/the downhill 『the vanishing paragraph and the clouds of hell』
17:40開演 大スタジオ
皆で激しくぶつかり合ったり、考え事をしたり、夜中に公園や山をうろついている集合体による、劇場作品の制作を視野に入れたパフォーマンス。