劇/場からの自由。今回プログラムに選ばせて頂いた3組は、「劇場」という「場」のフレームに捕われず、さらに「劇」というものの立ち上げ方からとても自由な態度を感じます。 鉄割アルバトロスケットは、東京のなかでもマージナル(辺境的)な生活風景とそこに生きる一風変わった人間像を、千を越える短編悲喜劇のレパートリーから構成し、悪魔のしるしは、主宰者・危口統之の日々の労働を観客も巻込んだパフォーマンスへと転化し、そしてContactGonzo は、Youtubeや写真、展示など発表形態も様々に、「接触」という日常の出来事をスリリングな格闘技のように作品化しています。 彼らそれぞれに固有のスタイルは、「劇場」という場所での表現行為を問い直し、作品発表時における観客席の設定からも自由になり、新鮮さを感じさせてくれます。現代演劇/パフォーマンスが社会に多様な形でアプローチしていくために考え抜かれた新しいカタチの上演をぜひご堪能下さい。
会場:神奈川芸術劇場(KAAT)アトリウム
日時:2月16日(水)15:30 - 17:30
悪魔のしるし 『搬入プロジェクト』
この演目が試みていること
1)作品と、それが上演される会場の関係を限りなく緊密にする(会場が変われば物体も再設計される)
2)戯曲は紙に書かれたものであるという通念への批判(この物体の形状や重量こそが戯曲である)
3)舞台と客席は、固定された空間としてではなく、その場に居合わせた各人の行為によって定められる(搬入に加担する者は全てパフォーマーでありえる)
演出 危口統之
設計 石川卓磨
鉄割アルバトロスケット 『クラックアイアン』
それほど意味のまったくない、なんの取柄もない、演目を何本か、おこないます。子供が遊んでいたら、そのまま大人になってしまって遊んでいたような感じです。
踊ったり、唄ったり、叫んだり、でも、子供の無邪気さはまったくない、屈託にまみれた宴会芸のような感じでもあります。
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おそらくみたまんまです!!