セミナー
* プログラムは7月20日現在のものです。予告なく変更する可能性がありますのでご了承ください。
●13日[火] 10:00〜12:00/東京国際フォーラム G502
講師:福井健策[弁護士・ニューヨーク州弁護士]
舞台芸術に関わる人にとって、頭を悩まされるのが著作権。音楽、演劇、ダンスそれぞれのジャンルで対応が異なるために複雑だという印象を持ってしまいがちです。このセミナーでは舞台芸術の制作者、アーティストの両方の立場から、著作権の基本的な考え方や最近の動きについて、舞台制作経験もある弁護士・福井健策氏がわかりやすく講義します。
FUKUI Kensaku ● FUKUI Kensaku


1965年生まれ。弁護士(第二東京弁護士会)・ニューヨーク州弁護士。東京大学法学部卒。米国コロンビア大学法学修士課程修了(セゾン文化財団スカラシップ)。2003年、骨董通り法律事務所 For the Arts 設立。専門は芸術文化法、著作権法。著書に『著作権とは何か 文化と創造のゆくえ』(集英社新書)、『舞台芸術と法律ハンドブック』(編著・芸団協出版部)ほか。東京藝術大学、静岡文化芸術大学大学院各非常勤講師。
●14日[水] 10:00〜11:30/東京国際フォーラム G508
スピーカー:トニー・プラボウォ[ニュー・ジャカルタ・アンサンブル設立者]
      サプト・ラハルジョ[インドネシア作曲家協会メンバー・元代表]
2008年は日本とインドネシアの国交が樹立して50周年を迎え、両国の交流がますます盛んになることが期待されています。国際交流基金では文化交流・相互理解の促進のため、インドネシアの舞台芸術関係者をこの東京芸術見本市に招聘し、このレクチャーを通して、インドネシアの今日の舞台芸術事情についてご紹介いたします。
Tonny Prabowo ● Tonny Prabowo


作曲家。1956年生まれ。西スマトラの伝統音楽の音楽家とともに、現代のユニークな音を創造する方法を見出す。96年にニュー・ジャカルタ・アンサンブルを設立、 同グループはインドネシアのみならず、英国、アメリカでも演奏活動を行う。アメリカの助成金を受け、97〜98年、ニューヨークに滞在。プラボウォ氏の作品はアメリカ、カナダ、ヨーロッパでも積極的に演奏されている。
● Sapro Raharjo


作曲家。1956年生まれ。西スマトラの伝統音楽の音楽家とともに、現代のユニークな音を創造する方法を見出す。96年にニュー・ジャカルタ・アンサンブルを設立、 同グループはインドネシアのみならず、英国、アメリカでも演奏活動を行う。アメリカの助成金を受け、97〜98年、ニューヨークに滞在。プラボウォ氏の作品はアメリカ、カナダ、ヨーロッパでも積極的に演奏されている。
●14日[水] 10:00〜12:00/東京国際フォーラム G502
コーディネーター:吉本光宏[株式会社ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室室長]
パネリスト:中川幾郎[帝塚山大学大学院教授]
      藤井保雄[朝来市文化会館 和田山ジュピターホール副館長]
      高橋保夫[横浜市文化芸術都市創造事業本部 文化政策課]
1999年7月に「市町村の合併の特例に関する法律」の一部が改正され、全国に3,232 (’99.3.31現在)あった市町村が1,822(’06.3.31)になる見込みです。導入が進められている「指定管理者制度」を踏まえて、市町村合併により公立文化施設が果たすべき役割やそのネットワークのあり方などについて、双方向によるディスカッションを行ないます。(財団法人地域創造・社団法人全国公立文化施設協会共催シンポジウム)。
●14日[水] 19:00〜21:00/東京国際フォーラム G502
第1部「イギリスにおけるコミュニティダンスの歴史的背景と現状」19:00〜19:55
スピーカー:クリストファー・トムソン[ザ・プレイス、ラーニング・アンド・アクセス部門ディレクター]
第2部「日本での地域の現状と将来像を夢見る」20:05〜21:00
パネリスト:岩崎孔二[豊岡市民プラザ館長]/佐野理賢[財団法人仙南文化振興財団 えずこホール]
      三浦雅子[財団法人福岡市文化芸術振興財団 事業課長]/クリストファー・トムソン
モデレーター:佐東範一[NPO法人Japan Contemporary Dance Network代表]
芸術・文化は1年2年で形創られるものではありません。長期的視野の中でプログラムを考えることが必要で、かつ様々な要因が重なり合って、ようやくその地に根付いていきます。その為地域におけるアートプログラムを考える時に、“どこまで強くその地域の将来像を夢見ることが出来るのか”が、重要な原動力となります。イギリスでは、コミュニティにおける様々なダンス活動が年間75,000件行なわれています。第1部では、何故イギリスでダンスがそこまで発展してきたのを、ザ・プレイスのクリストファー・トムソン氏に語っていただき、第2部では地域創造のダンス活性化事業の受け元である岩崎氏・佐野氏、ステージラボ・ダンスマスターコースに参加された三浦氏を交えて、各地域の将来像を共に夢見てみたいと思います。
クリストファー・トムソン ● クリストファー・トムソン


1976年ルダス・ダンスの設立メンバーとなりダンスを学校教育に取り入れる運動を先導。その後ラバン・センターのコミュニティダンスコース学部長などを務め91年より現職。ザ・プレイスのラーニング・アンド・アクセス部門では学校やコミュニティ向けに幅広いプロジェクトを行っており、近年の活動としてはホームレスとのリサーチプロジェクトの実践や小学校教育に体の動きを導入するためのCD-ROM開発などが挙げられる。
● 佐東範一


80〜94年舞踏カンパニー「白虎社」にて舞踏手兼制作者として活動。96年より1年間ニューヨークのDTWにてアーツマネージメント研修。98年から3年間の準備期間を経て、01年4月NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)として活動開始。全国のアーティスト・主催者・評論家・財団などダンスに関わる個人・団体のネットワーク型NPOとして、ダンスと社会を結ぶための数多くの活動を行っている。www.jcdn.org
●15日[木] 10:00〜11:30/東京国際フォーラム G508
スピーカー:チャン・キエン[ホーチミン市テレビ局 撮影・監督課長]
      ゴー・ヴァン・タイン[ハノイ音楽院副院長・ヴァイオリン課教授]
今春に日本とベトナムの有識者による意見交換を行なうなど、両国の関係強化に向けた取り組みが進められています。国際交流基金では文化交流・相互理解の促進のため、ベトナムの舞台芸術関係者をこの東京芸術見本市に招聘し、このレクチャーを通して、ベトナムの今日の舞台芸術事情についてご紹介いたします。
TRAN Kien ● TRAN Kien


1981年HTV入社。HTVの音楽番組の監督の他、Young Film CompanyやVAFACOなどと協力し、若手の音楽ビデオ・クリップを撮影・監督する。ベンタイン劇場で撮影が行われるテレビ音楽番組のディレクターを務め、「全国テレビ・フェスティバル」における音楽番組部門で12の賞を受賞。『恋人よ』などの日本の歌の訳詞など、海外の歌曲のベトナム語訳詞も行う。1996年及び1998年の「Asia Live」でNHKと共同で日本とホーチミン市の2元中継を行うほか、「2000年の除夜」や「サイゴン300周年」など、大規模な音楽番組のディレクターとして活躍。
NGO Van Thanh ● NGO Van Thanh


1982年旧ソ連のチャイコフスキー音楽院研究生課程を卒業後、ハノイ音楽院でバイオリン科の教員を務める。2000年頃より、室内管弦楽団の公演のプロデュースを多数行い、ベトナム国内のみならず、ロシアやタイでも成功を収めている。1996年より、毎年秋に開催される「青少年のためのオルガン音楽祭、ベトナム民族音楽祭」実行委員。1995年より、毎年6月21日に開催される「Fete de la muisique」実行委員。
●15日[木] 10:00〜12:00/東京国際フォーラム G502
講師:平田オリザ[劇作家・演出家]
劇団「青年団」の主宰者であり、こまばアゴラ劇場の運営を行ってきた平田オリザ氏に劇場が持つ機能と役割について伺います。芸術監督として関わっている公共ホール「富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ」を実例として、中期的なミッションや年度単位のミッションの考え方、また、こまばアゴラ劇場で培われたノウハウが、キラリ☆ふじみにどうのように活かされているのかなどの内容で展開します。
HIRATA Oriza
© 青木 司
● HIRATA Oriza


1962年東京生まれ。劇作家・演出家。劇団「青年団」主宰。自ら支配人を務めるこまばアゴラ劇場を拠点に活動。現代口語演劇理論を確立。95年に第39回岸田國士戯曲賞を受賞した代表作『東京ノート』は現在6カ国語に翻訳され、海外での評価も高い。近年は海外演劇人との合同プロジェクトや、国内外で多数行っている演劇ワークショップでも注目を集めている。
●15日[木] 11 :00-12 :00/東京国際フォーラム ホールD1
スピーカー:スー・スペンス[オーストラリア・カウンシル・フォー・ジ・アーツ プロジェクト・コーディネーター]
      ダリル・バックリー[ELISION Ensembleアーティスティック・ディレクター]
      オレン・アンバーチ[サウンド・アーティスト]
国と同様、個性的で活気に満ち溢れダイナミックなオーストラリアの現代芸術。オーストラリア政府の芸術助成・諮問機関であるオーストラリア・カウンシル・フォー・ジ・アーツが、オーストラリアの最先端を行く現代音楽のアーティストを紹介します。
Sue SPENCE ● Sue SPENCE


オーストラリア・カウンシル・フォー・ジ・アーツのコミュニティー・パートナーシップス・アンド・マーケット・デベロップメント、インターナショナル・マーケット・デベロップメントのプロジェクト・コーディネーター。現在、オーストラリア・カウンシルの一員として、海外の市場における現代オーストラリア・アートのプロモーションやショーケースを担当。オーストラリア政府の現代音楽の海外への紹介と市場開拓のプログラム・マネージャーやジャズミュージシャンの海外公演に係る豊富な経験をも持っている。
Daryl BUCKLEY ● Daryl BUCKLEY


ダリル・バックリーはオーストラリアを代表する現代音楽グループELISION Ensembleのアーティスティック・ディレクターである。彼の指揮の下、ELISIONは、現代オペラ、インスタレーション、即興やエレクトロニック・ミュージックに係る画期的な活動を行い、日本の埼玉芸術劇場を含む16ものの海外公演も行ってきている。 http://www.elision.org.au
Oren AMBARCHI ● Oren AMBARCHI


オーストラリアを代表するサウンド・アーティスト、オレン・アンバーチは、ギターを中心として、音楽のあらゆる可能性を追求してきた。彼の“Grapes From the Estate”などのソロ・リリースは高い評価を得ており、大友良英などとの多くの国際的な共演も行ってきた。彼はまた、オーストラリアの実験音楽最大のフェスティバル「What Is Music」の共同ディレクターでもある。 http://www.orenambarchi.com
●15日[木] 15:00〜16:00/東京国際フォーラム ホールD1
スピーカー:キャロル・マクファーデン[ブリティッシュ・カウンシル、ドラマ・ダンス担当プロジェクトマネージャー]
英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルが、英国で注目のダンスカンパニーや振付家を映像とともに紹介し、現在の英国ダンスの状況をプレゼンテーションします。さらに、2006年2月にリーズで開催される英国ダンスのショーケース「British Dance Edition2006」の実施概要についても紹介します。
Carole McFADDEN ● Carole McFADDEN


ロンドンのブリティッシュ・カウンシルの本部にて約20年間芸術関連の仕事に従事。フィルム・テレビ・ビデオ部門を経て、パフォーミング・アーツ部へ移動。中東やアジア地域のプロジェクトマネージャーとして、英国のダンス・演劇カンパニーの国際ツアーや、ワークショップ、アーティスト同士のコラボレーションなどの支援に携わっている。
●15日[木] 15:00〜16:30/東京国際フォーラム G508
スピーカー:岡本芳枝 [広島市現代美術館学芸員]
      近藤恭代 [金沢21世紀美術館チーフプログラム・コーディネーター]
      椎 啓[国際芸術センター青森主任技術員]
      丹羽晴美[東京都写真美術館学芸員]
モデレーター:東谷隆司[インディペンデント・キュレーター]
芸術のボーダレス化、ノンジャンル化に伴い、ホワイト・キューブの空間だけではとらえきれないアートが存在します。そんな動きに対応し、ワークショップやコンサート、パフォーマンス上演が可能な施設をもった美術館が生まれています。ここでは、いまだ領域化されていない、多様な表現の可能性について試行錯誤している美術館関係者に集まってもらいディスカッションを行ないます。
OKAMOTO Yoshie ● OKAMOTO Yoshie


1991年より広島市現代美術館学芸員として、展覧会、ワークショップ、鑑賞教育、パフォーマンスなどを企画、実施を行なっている。パフォーマンスなどの紹介においては、アーティストやダンサーの表現の実験の場として機能するようなサポートを心がけている。
KONDO Yasuyo ● KONDO Yasuyo


クラシック、邦楽、現代音楽の公演や、美術、ダンスとのコラボレーションなどの制作を経験。96〜00年、神奈川県立音楽堂の音楽プロデューサーを経て、フリーランスとして芸術全般に関係するイベントのコーディネートに携わる。昨年4月より現職に着任。美術館地階にある〈シアター21〉を中心に市民参画型プログラムを展開中。カリフォルニア大学サンディエゴ校卒。
SHII Kei ● SHII Kei


美術を赤瀬川源平に、音楽を小杉武久に師事する。即興演奏グループ「East Bionic Symphonia」を結成、演奏活動を行う。その後、浜田剛爾などと出会いパフォーマンスを行う他、ダンスや演劇などの音楽制作、音響オペレートを行う。2002年、国際芸術センター青森の開館から、技術スタッフとして従事、現在に至る。
● NIWA Harumi


1990年より東京都写真美術館学芸課在籍。学芸員。写真を中心とするメディア論専門。展覧会歴は「もうひとつのヨーロッパ」(1994年)、「馬へのオマージュ」(2000年)、「セバスチャン・サルガド」(2003年)など。今秋「恋よりどきどき:コンテンポラリーダンスの感覚(アイステーシス)」(10/1〜11/13)開催予定。
● AZUMAYA Takashi


1968年、三重県鈴鹿市生まれ。94年、東京芸術大学大学院修了(専攻油画)同年より世田谷美術館学芸部に勤務、現代系の展覧会に関わる一方で、パフォーマンス、音楽イベント、ワークショップを多数手掛ける。99年同館退職後、東京オペラシティアートギャラリー、横浜トリエンナーレ2001のスタッフを経て、森美術館(東京)キュレーター。2004年に同館退職後、インディペンデント・キュレーターとして、展覧会企画、執筆活動を行う。主な展覧会に「時代の体温 ART / DOMESTIC」(1999、世田谷美術館、東京)、「オプ・トランス!」(2001、キリンプラザ大阪)、「GUNDAM ― 来たるべき未来のために―」(2005、サントリーミュージアム天保山、大阪)の他、東恩納裕一、大竹伸朗、花代らの個展を手掛ける。また、「メディアシティソウル2002」(韓国)他、内外のプロジェクトに参加。
●15日[木] 16:30〜17:30/東京国際フォーラム G508
スピーカー:エンリク・パラウ[アドバンスト・ミュージック、ソナー共同ディレクター/
      ソナーフェスティバル・プログラミングチーフ]
モデレーター:高向利治[third ear]
エレクトロニック・ミュージックを中心に、枠を飛び越えて前進し続けるサウンドとマルチメディア・アートをとりあげるソナーフェスティバル。94年に3人の若者が始めたこのイベントは、11回目を迎える今年、日本を含む19カ国、600組を超える世界中のアーティストと、89万人の聴衆が参加するフェスへと成長しました。規模の拡大に惑わされることなく維持し続けるプログラミングに対する志とsonarsound tokyoの開催を含む10年間の変遷、日本のアーティストとの深い関わりを、同フェスティバルの創設者でありディレクターのパラウ氏が紹介します。
Enric PALAU ● Enric PALAU


1964年スペイン、マンリュー市生まれ。ミュージシャンとしてテクノ、実験音楽にも携わる。セルジオ・カバジェロとともに、ソル・ピコ、ロス・リノス、ズシュ、ビクトール・ヌブラ、ピーナッツ・パイなどとのスタジオ、およびライブでのコラボレーションを行う。またハイドロウリックス・アンド・ジュモのメンバーとして2枚のアルバムを発表し、編集にも数多く携わっている。