共同製作が生まれるまで:『Simon Says』の事例から

アナ・チャン、エマニュエル・ヴォ=ディン、オン・ヨン・ロック

BankART Studio NYK 2F 2B Library
横浜市中区海岸通3-9(地図で見る)
2.15 Wed17:30-19:00
プロフェッショナル¥0
オーディエンス¥500(当日)
日英通訳あり

芸術的な主導権に関する交渉、リソース、パートナーシップ、プロデューサーの役割、流通、所有権・・・アジア・フォーカスの一環としてアジアの国際共同製作について考察を続けているTPAMでは昨年、『Dancing with Death』『Baling』の国際共同製作のプロセスについて、プロデューサーアーティストそれぞれの視点から率直な議論を行ないました。その議論に参加したアナ・チャン(香港・西九文化区)が、自身が関わったUnlock Dancing Plaza(香港)とル・アーヴル国立振付センター(フランス)の共同製作『Simon Says』の複雑なプロセスを、共同製作者、アーティストと共にTPAM参加者と共有し、現状のインフラに欠けているものについて議論します。

アナ・チャン(西九文化区 ダンス部門統括)

香港の西九文化区でダンス部門を統括。文化区の芸術的方向性とダンス戦略を担当する。香港内外のアーティストに、創作と上演の革新的な形式を探求し、コンテンポラリー・パフォーマンスの諸問題を議論・考察するためのプラットフォームを提供する、一連のダンスプロジェクトを主導。また「Producer Network Meeting & Forum」を共同主催、キャンペーン「WE Dance」を立ち上げ。西九文化区でダンスの様々な国際的コラボレーションやパートナーシップ・プロジェクトを展開している。

Photo by Graeme Collins

Photo by Graeme Collins

エマニュエル・ヴォ=ディン(Le Phare national choreographic center of Le Havre Normandy 振付家・演出家/National Choreographic Centers Association 代表)

社会的、生理学的、心理学的、機械的、何であれ精確に事実を観察し、理解し、振付的・可塑的な素材へと変容させる、現象の振付家。バレエを学び、アメリカのダンスを研究し、フランソワ・ラフィノのもとで踊り、その後カンパニーSui Generisを設立。2012年よりノルマンディー、ル・アーヴルのLe Phare国立振付センターでディレクターを務め、科学への関心とフィクションや物語のリサーチを結びつけることで作品に新たにドラマティックな次元を加えている。

©Olivier Bonnet

©Olivier Bonnet

オン・ヨン・ロック(Unlock Dancing Plaza 芸術監督)

マレーシア生まれ。1989年にHong Kong Dance Company、1993年にCity Contemporary Dance Companyに参加。2002年、他分野のアーティストとのコラボレーション、インタラクションを推進し、生の複雑さとその先を探求するため、Elsie Chauと共にUnlock Dancing Plazaを設立。2014年、Hong Kong Arts Development Awardsでベスト・アーティスト賞(ダンス)を受賞。

Photo by Leecat

Photo by Leecat