14日[水] 10:00〜11:30 / 東京国際フォーラム ホールD1
ディレクター:桜井圭介[作曲家] |
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近年、きわめて特異な展開を見せる日本のコンテンポラリー・ダンス。それは、歴史や教育に培われた「優れた技術」「立派な身体」による欧米のダンスに対して、「技術の誤用」「不器用な身体」による、いわば「ダンスのようなもの」だ。「コドモの落書き」「落書きするコドモ」のように活き活きとした日本の最新ダンス=「コドモ身体」を紹介する。
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紹介カンパニー |
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© 佐藤暢隆 |
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ニブロール/Nibroll
振付家を中心として、映像、音楽、ファッション、照明美術など、各分野で活躍するアーティストたちによって構成されているアート集団。従来の舞台表現の枠に捉われず、「身体」をテーマとした「新たなアート」としての表現を追求。公演活動の拠点を東京としながら、パリやアムステルダム、ニューヨークなどの欧米都市、アジア地域などでも行う。また、映像インスタレーションの出品、ファッション・ブランドの設立など、他分野でも活動中。
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身体表現サークル/Sintai Hyougen circle
宴会芸での一発芸の連続に始まり、純粋な身体表現を目指すまで試行錯誤。2002 年、常樂泰が主宰で「身体表現サークル」をはじめる。常に何人かのコラボレーションで、身体的なぶつかり合いや組体操のような絡み合いの中での「動き=ダンス」を捉える。身体的でありながら肉体的なものを感じさせない乾いた無表情が、彼らのダンスの新しさでもある。横浜トリエンナーレ2005参加予定。
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花は流れて時は固まる © 塚田洋一 |
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黒田育世/KURODA Ikuyo
6歳よりクラシックバレエをはじめる。「谷桃子バレエ団」に所属しながら1997年渡英、ラバンセンターにてコンテンポラリー・ダンスを学ぶ。2000年より「伊藤キム+輝く未来」で活動。2002年「BATIK」を設立。同年、旧バニョレ国際振付賞ヨコハマ・プラットフォームにて「ナショナル協議員賞」を受賞。2003年「トヨタコレオグラフィーアワード2003」にて「次代を担う振付家賞」などを受賞。2004年『花は流れて時は固まる』『SHOKU -full version-』を発表。同年イギリスダンス・アンブレラフェスティバルに招聘される。2005年朝日舞台芸術賞・キリンダンスサポート受賞。
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© 鹿摩隆司 |
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ボクデス/BOKUDES
俳優として「遊園地再生事業団」、またダンサーとしてフィリップ・ドゥクフレ『IRIS』、ニブロール『駐車禁止』などに出演した、小浜正寛のひとりユニット。カラダ、アニメ、モノをミックスした作風で、2001年「キリンアートアワード」にて奨励賞を受賞。04年、旧バニョレ国際振付賞にノミネートされ、ヨコハマ・プラットフォーム(アジア地区選考会)に出場。http://www6.plala.or.jp/BOKUDEATH/
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康本雅子/YASUMOTO Masako
ダンサーとして舞台やブラウン管や花道など隙あらば踊り、03年にインターネット演劇大賞にてベストパフォーマー賞受賞。振付家としては松尾スズキ演出の芝居や、ASA-CHANG & 巡礼のPV、ケツメイシのコンサートなどを手がける。時たま自身のネタも作り、04年には旧バニョレ国際振付賞にて「ナショナル協議員賞」受賞、東京コンペダンス部門にて優秀賞を受賞。
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© 飯田研紀/ STスポット |
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チェルフィッチュ/Chelfitsch
全作品の脚本と演出を担当する岡田利規の演劇ユニット。1997年の旗揚げ以降、横浜を拠点に活動を続ける。超リアルな日本語によるせりふと、それを話す際の日常的でだらしない身体性で注目される。今年2月、『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞受賞。また7月には「トヨタコレオグラフィーアワード2005」最終審査会にも出場。
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© Inoue Yumiko (D-CORD) |
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KATHY/キャシー
ダンスの境界を超え、アートの領域を侵犯しようと企む女性3人のパフォーマンスユニット! ストッキングで顔を覆い踊り狂う姿は、各方面でスキャンダラスな余韻を残し、記憶の深層へと侵入して行く。「KATHYという強大な力に動かされる3人は、次々にその指令を受け任務を遂行しなければならない。すべてがKATHYの監視下にある」というコンセプトは、そのままこの社会が抱える問題そのものなのだ。
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● Director : SAKURAI Keisuke
作曲家。『西麻布ダンス教室』などの著述活動以外に、「ダンスを再発見するレクチャー」「ダンスを発明するワークショップ」、『吾妻橋ダンスクロッシング』などダンス公演のプロデュース、ダンス・コンペの選考・審査、音楽家として振付家とコラボレーション、等々あの手この手でダンスに対する「オルタナティヴ」なアプローチを模索している。
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