インターナショナル・ショーケース back
邦楽ニューウェーヴ
13日[火] 16:15〜18:15 / 東京国際フォーラム ホールB7-2
ディレクター:織田麻有佐[邦楽ジャーナル編集者]
「邦楽ニューウェーヴ」という言葉が湧いたのは90年代前後。邦楽器がクラシックやジャズだけでなく、ロックやポップスなど広範囲なジャンルと結びつき、新世代はジャンルの垣根を軽々と飛び越え独自の音楽を展開し始めた。今、その波は国内にとどまらず、海外へとフィールドを広げ、新たな音楽を発信しようとしている。このコーナーでは、その時代を先駆け今も最先端を走るミュージシャンから、新世代パワーによる可能性までを聴かせる。
英哲風雲の会 英哲風雲の会/Eitetsu-Fuun-no-kai
[上田秀一郎、小泉謙一、はせみきた、田代 誠]

1995年、林英哲の音楽に共鳴する太鼓打ちが全国から揃う。メンバーは流動的に10数名で構成され、林がアンサンブルを行うとき必要な人数が参集。結成10年目の今夏よりグループ単独での活動を開始。グループ名の通り、今まさに「英傑が時機に乗じて志を達する好機」到来! 粒立ちの良い音で、緊張感溢れる音空間は緻密に構成された太鼓音楽。
栗林秀明 栗林秀明/Hideaki KURIBAYASHI
完成された箏に対して未だ楽器として未完成といえる十七絃箏。その可能性を追究し続ける"音職人"。なかでも十七絃の糸をスティックに巻いたもので擦って発する連続音は、彼ならではのテクニック。ロマンティックな自作品から、世界各国のミュージシャンとのセッション、前衛的な試みまで、その活動は時代を先駆けたものとして注目されてきた。CD多数。
齋藤 徹 齋藤 徹/Tetsu SAITO
コントラバス演奏、作曲。舞踊、演劇、美術、映像、書、邦楽、雅楽、能楽、西洋クラシック、タンゴ、ジャズ、ヨーロッパ即興、韓国の文化、アジアのシャーマニズムなど様々なジャンルと積極的に交流。ダンスオーディションの審査員や、ワークショップの実施などその活動は多岐にわたる。2000年より上智大学非常勤講師。韓国、フランス、アメリカ、カナダでもCD多数制作。
新田昌弘 新田昌弘/Masahiro NITTA
1984年生まれ。金木の全国大会2連覇、東京大会優勝。父・弘志とのユニット「新田親子」、太鼓・ベース・サックスとのバンド「THE絵空事BAND」で活動のほか、天性の音楽的感性で様々な民族楽器とのセッションを展開する。アジア舞台芸術祭に参加するなど海外へも活動の場を広げつつある。今回は、昨年アメリカで好評だったDean Magraw〈g〉との再演。
ディーン・マグロウ Dean MAGRAW/ディーン・マグロウ
アコースティックギター演奏、作曲。カントリー・ブルース、ジャズ、クラシック、インド音楽など様々な民族音楽や伝統音楽のスタイルを吸収し、独特のソウルフルな演奏スタイルを形成。オリジナル曲は、ゆったりとしたメロディから情熱的なものまで幅広い。ソロアルバム『Broken Silence』がインディペンデント・レーベル業者協会主催「3Indie2賞」(米国)受賞。
浅野 祥 浅野 祥/Sho ASANO
1990年生まれ。もの心ついた頃より三味線を弾くポーズをとりながら民謡を口ずさむ。3歳のとき和太鼓を、5歳のとき津軽三味線を始める。国内外で活躍する上妻宏光も優勝し、津軽三味線奏者にとって登竜門ともいえる青森県弘前の津軽三味線全国大会に8歳のとき初出場、15歳以下の部で優勝。04年には史上最年少でA級戦優勝、今年2連覇。
コー・ミスター・サックスマン KOH Mr. Saxman/コー・ミスター・サックスマン

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Mayusa ODA ● Director : Mayusa ODA


1990年(有)邦楽ジャーナル入社。現在、津軽三味線と太鼓の専門情報誌「バチ2」編集長。同時に、日本音楽を紹介するコンサート、ワークショップなどの企画・制作も手掛ける。01年から毎年開催する「日本の音フェスティバル」(主催=JASRAC)は、日本のあらゆる楽器に触ることができ、ライヴやCDの試聴、楽器製作実演などを楽しむことができる邦楽初の参加型複合イヴェント。