- 2.13 Mon13:30-15:00
- プロフェッショナル¥0
- オーディエンス¥500(当日)
- 日英通訳あり
昨年からTPAMディレクションで音楽プログラムのディレクターを務める恩田晃。今年のプログラムは、音楽的アイデンティティをめぐるアジアからの/アジアへの複雑で現代的なアプローチの優れた事例を紹介しています。ともに初来日のゴック・ダイとジェン・シューを招き、彼らのバックグラウンドや活動について自由に語ってもらいます。
ゴック・ダイ
1946年、ベトナムに生まれる。1977年から1983年にハノイ音楽院で作曲を学ぶ。70歳に近づきながらも、彼が認知されたのは最近のことである。2010年ごろバンド「Đại Lâm Linh」を結成、自身のオリジナルの歌をアグレッシブなヴォイスの即興、歪んだ音響、ベトナムの民間楽器を取り入れて演奏し注目を集め、ゴールデンタイムのテレビにまで出演した。バンド解散後、1人で作曲を続け、2013年にアルバム『Thằng Mõ 1』を当局への歌詞の届け出なしでリリース。国内では販売禁止されている。
ジェン・シュー
東ティモールと台湾からの移民を両親に持ち、ニューヨークを拠点とする実験的ジャズ・ヴォーカリスト、作曲家、マルチプレイヤー、ダンサー、フルブライト奨学生。中国語名・徐秋雁。最新アルバム『Sounds and Cries of the World』はニューヨーク・タイムズ、The Nation他で2015年のトップ10に選ばれた。東ティモールや台湾の歌、ジャワのシンデン、韓国のパンソリなどの伝統音楽に精通。次回作『Songs of the World Now (SOWN)』は再度ガリン・ヌグロホ演出によるソロ作品で、アメリカ50州ツアーが予定されている。
恩田晃(サウンドアーティスト/キュレーター)
日本に生まれ、ニューヨーク在住。四半世紀に渡って録り溜めたフィールド・レコーディングを用いた『カセット・メモリーズ』で知られている。キュレーターとして、吉増剛造、鈴木昭男、大友良英、堀尾寛太、山川冬樹らの北米でのツアーや展覧会をポートランドのTBAフェスティバル、NYのザ・キッチンなどで企画してきた。