タン・フクエン ディレクション
2度目のTPAMディレクション参加にあたって、意識的に国民国家の枠組みを超えてさまざまなコラボレーターやコミュニティと協働し、グローバルな複雑性の中で、共有された持ち物/切望を分節するシンガポールのインディペンデントなアーティストたちを取り上げる。
1965年に独立したばかりのこの若い島国で、この世代のアーティストが直面している問題とは? 厳格な規律、奇跡的な経済的成功、多文化的な生活に満ちた近隣諸国も羨む模範的な制度の中で養育された彼らは、どのような区別と差異の物語を語ることを強いられているのか? どのような世界に彼らはつながっている(いたい)のか? 誰の物語を彼らは語っているのか?小さな都市からの、いくつかの単独的な/風変わりな物語。さあ、はじめよう。
タン・フクエン
(ドラマトゥルク/キュレーター/プロデューサー)
コンテンポラリーの舞台芸術および美術の分野で活躍するインディペンデントのカルチュラル・ワーカー。バンコクを拠点にアジアおよびヨーロッパで多くのプロジェクトを手がけている。第53回ヴェネツィア・ビエンナーレでシンガポール館の単独キュレーターを務めたほか、シンガポール・アーツ・フェスティバル、インドネシア・ダンス・フェスティバル、イン・トランジット・フェスティバル(ベルリン)、バンコク・フリンジ・フェスティバル、コロンボ・ダンス・プラットホーム(スリランカ)などでも仕事をしている。