- 2.11 Thu19:30-20:30
- プロフェッショナル無料
- オーディエンス¥500
※予約不要、当日のみ
日英同時通訳あり
タラ・トランジトリーは2012年からシンガポール、タイ、ベトナム、台湾、インドネシア、スペインでジェンダー、アート、儀式に関するリサーチを行なっています。ジェンダーの二元論的理解は古くからの社会が残存するアジアの地域では成立しないのではないかと疑うようになり、そうした地域で、必ずしもアーティスティックな経歴を持つわけではない、しかし「トランス」の人々に与えられる選択肢の少なさから否応なくアートの周縁あるいは人生の周縁で活動するに至った人々とコラボレーションをしながら、「アート・プロジェクト」として開始したリサーチはアートを超えたものへと変貌 — アートが人生に、人生がアートに — していきました。このプレゼンテーションではタラがそのストーリーとプロセスを参加者と共有します。
タラ・トランジトリー
タラ・トランジトリー aka ワン・マン・ネイション(インターナショナル) タラの作品をある者はアートだと考え、またある者は音楽だと思い、さらに別の者はゴミだとみなす。だが明らかなことは、それが従来のカテゴリーを収まらないということである。彼女は越境的で、ノマド的である。そしてパフォーマンスと集団トランスを通じて、ジェンダーとノイズと儀礼というテーマを横断的に探っている。 常にアジアとヨーロッパを行き来し、『International //gender|o|noise\\ Underground』とトランス*クィアをテーマにしたパーティーイベント『Translæctica』を企画・開催している。現在取り組んでいるのは、東南アジアで他の〈トランス*ウーマン〉たちと行う一度限りのアート・インターベンションをもとにしたビデオ作品の制作である。 ワン・マン・ネーションとしての活動では、Trunaとは{ 23 Shadows of Amnesia }、ピエール・バスティアンとはMecanationというユニットを組んでいる。それ以外にも多くのコラボレーションを行なっており、これまでヴキール・スヤディー、ヒラリー・ジェフリー、イマン・ジムボット、リチャード・スコット、ヴィンセント・ムーンといった音楽や映像などのアーティストと共同で作業をしてきた。また、活動場所も世界各地にわたり、クラブ・トランスメディアーレ(ベルリン)、ドナウフェスティバル(クレムス)、ISEA(ルール)、ソニックプロテスト(パリ)、シュタイリッシャー・ヘルプスト(グラーツ)などのフェスティバルや、ゲテ・リリック(パリ)、ビルバオ・グッゲンハイム美術館(ビルバオ)、台北当代芸術館(台北)といった美術館等で作品を発表してきている。
主催:PARC – 国際舞台芸術交流センター
助成:平成27年度 文化庁 文化芸術の海外発信拠点形成事業