「新しい広場」としての劇場の可能性について、今年1月に熊本県立劇場館長兼理事長に就任した政治学者の姜尚中と、同じく先月ハンブルク国立歌劇場で新作オペラを初演したばかりの平田オリザが新鮮な切り口から分析を行います。聞き手は国際的に広く活動するチェルフィッチュ主宰の岡田利規が務めます。
スピーカー
姜尚中(政治学者、熊本県立劇場理事長兼館長)
1950年、熊本県熊本市に生まれる。国際基督教大学準教授、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授、聖学院大学学長などを経て、現在東京大学名誉教授。2016年1月より熊本県立劇場館長兼理事長に就任。専攻は政治学、政治思想史。テレビ・新聞・雑誌などで幅広く活躍。『在日』など著書多数。最新刊は『悪の力』。
平田オリザ(劇作家・演出家、TPAMアドバイザー)
1962年東京都生まれ。東京藝術大学特任教授、大阪大学客員教授、四国学院大学客員教授・学長特別補佐、劇団「青年団」主宰、こまばアゴラ劇場総芸術監督、城崎国際アートセンター芸術監督ほか。1995年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞受賞。2011年フランス国文化省より芸術文化勲章シュヴァリエ受勲。
モデレーター
岡田利規(演劇作家・小説家、TPAMアドバイザー)
1973年生まれ。世界70都市での上演歴を持ち、国内外で注目を集める。主な受賞歴に、『三月の5日間』岸田國士戯曲賞(2005年)、『わたしたちに許された特別な時間の終わり』大江健三郎賞(2007年)がある。2016年より公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレ(ドイツ)のレパートリー作品を3シーズンにわたって演出する。