Black & White
『Black & White』は、古代インドの大長編叙事詩ラーマーヤナ(古典仮面舞踊劇「コーン」の物語の基でもある)の戦闘シーンの壁画にインスパイアされ、2年のプロセスを経て制作された作品。「コーン」のテクニックを遺憾なく用い、仏教のコンセプトを礎に、生命、善悪、感情等における相反する力の均衡を図ります。 「コーン」をベースとしたピチェの舞踊メソッドが身体に浸透したカンパニーメンバー6名(ピチェも含む)による上演。世界各地での再演を繰り返し、今回日本初公演。
演出・振付:ピチェ・クランチェン
出演:ピチェ・クランチェン、ノポドン・バンディ、スノーン・ワチラワラカン、ポラメーット・マニラット、パドゥン・ジュパン、コーンカーン・ルーンサーワン
七弦琴(音楽):ウ・ナ
男性ダンサーの仮面・衣装デザイン:アヌテーップ・ポトラサット
ドラマトゥルク:リム・ハウ・ニェン
プロダクション・マネージャー:ウェイラー・アマタータマシーャッド
舞台監督:大田和司
照明:三浦あさ子、茂木紀恵
音響:西川文章
テクニカル・アシスタント:ファン・チォン・クォン
タイの古典仮面舞踊劇コーンの第一人者、チャイヨット・クンマネーの下で16歳よりコーンを習い始める。バンコクのチュラロンコン大学でコーンを専攻・卒業後、ダンサーおよび振付家として舞踊と演劇の道を追求。伝統的なコーンの舞踊に現代感覚を加味し、伝統の心と知恵を守りながら、北米、アジア、ヨーロッパの異文化横断的な舞台芸術プログラムにも参加している。ヨーロッパ文化財団より「文化の多様性を奨励するマルグリット王女賞」(2008)、フランス芸術文化勲章(2012)、ジョン・D.ロックフェラー三世賞(2014)を受賞した。