見る対象が何であるかを認識する、その認識の仕方を問うパフォーマンス。観客は見る対象である「ポールダンスをする女性」をいったいどのように見ているのか。見ることと抑制、無防備さと暴力、性と権力といった問題について考えさせられる作品です。
コンセプト・振付・ダンス:アイサ・ホクソン
指導・ドラマトゥルク:Rasa Alksnyte
委託:In Transit 2011 performance art festival, HKW Berlin
助成:Nadine, Brussels
フィリピンのコンテンポラリーダンスの振付家/ダンサー。美術とバレエを学び、2010年マニラで開催されたポールダンスのコンペティションで優勝した後、ニューヨークなど世界中の都市で、旗を掲揚するポールに落書きをするパフォーマンスを始めた。ベルギーに継続して滞在するうち、ポールダンスをアーティスティックなパフォーマンスに置き換え、女性のポールダンサーの典型的なイメージや文脈を問う『Death of the Pole Dancer』を、2011年ベルリンHKW(世界文化の家)で行われたイン・トランジット・フェスティバルの委嘱作品として制作。その後、今度はナイトクラブのショーとして踊られる「マッチョダンス」を学び、2013年春、ブリュッセルのブーシャウブルグ・アートセンターで『Macho Dancer』を発表した。