TPAM in Yokohama 2014.02.08 - 02.16

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TPAMディレクション

ユニークな活動を行なっている若手制作者をディレクターに選任、自由なコンセプトと新たな視点で作るプログラム。それぞれのディレクションを通して同時代的アイデアや課題を共有し、ともに舞台芸術の可能性を考察する機会です。

野村政之ディレクション

先般の震災と原発事故の経験は、私たちの社会に対する信用を総じて覆しました。信用とは「計算」あるいは「コントロール可能性」のことです。コントロールできないのは資本主義や放射性物質だけではなく、私たちの生命も人間関係も同じである…私たちは生まれたときから受動態であるということに、改めて気付かされたわけです。主体的な能動性から客体的な受動性へ。計算された構築から不確定な生長へ。個々バラバラに受動態で生まれてきた私たちが、他者と連結し、どのように、うまくやりながら生きていけるのか。破局が潜在する不確定な社会でどのように共同性を育んでいけるのか。そうした「生命」と「関係」に対する受動性、それを前提とした「生」の行方、「分断」と「共同」についての考察になるような作品を選びました。

野村政之ディレクション

Photo: Hideto Maezawa

野村政之
(こまばアゴラ劇場 制作)
1978年長野県生まれ。公共ホール勤務を経て、こまばアゴラ劇場・劇団青年団に在籍。並行して若手演出家の活動に様々な形で参加。ドラマトゥルクを担当したままごと『わが星』(2009)、サンプル『自慢の息子』(2010)が岸田國士戯曲賞受賞。他に岡崎藝術座『(飲めない人のための)ブラックコーヒー』(2013)制作、蓮沼執太+山田亮太『タイム』(TPAM2012)プロデュースなど。

蓮沼執太Shuta Hasunuma

蓮沼執太

作曲:ニューフィル KAAT神奈川芸術劇場<ホール> 2.11 Tue 17:00 チケットの先行発売が決定しました! 発売:1月15日(水)10:00 お取り扱い:イープラス e+ *1月25日(土)からチケットかながわでのお取り扱いも開始します。 電子音楽家として単独で活動を開始した蓮沼執太は、2010年から、缶詰の缶を裏返すように、ヘッドホンの中のプライベートな時間を、共有されるパブリックな […]
範宙遊泳HANCHU-YUEI

範宙遊泳

幼女X KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ> 2.12 Wed 16:00 2.13 Thu 14:30/20:00 幸か不幸か、目下この小さな大国は、未曾有の事故の経験も、水面下、より深くへと埋ずめていくかのようです。『幼女X』は、そうした日本社会の内側にある様々な分断と震災後の生命観を、シンプルに衒いなく演劇のフィクションに結晶した中編です。自ら生命を捨て去ろうとする若者が祈る「これから産まれ […]

横堀ふみディレクション

はたして「踊り」や「ダンス」は、どこから立ち上がるものだろうか。何を根拠に。それらは、いつ始まりいつ終わるのか。誰のために存在するのか。そして、どのような形式を見せる、または見せないのか。今回のディレクションでは特に以下の3つの視点に注視したいと思います。まずは、「踊り」や「ダンス」が、その土地の文脈、例えば、気候や風土、歴史、教育、宗教、家族生活といったような事と密接に関係し合いながら生成される表現であるという視点。また、<日々の営みにおける一つの必然>、<人々/ルーツ/共同体をゆるやかに接続するもの>、<劇場等で見せる行為>としての「踊り」や「ダンス」を行き来する表現であるという視点。最後に、「踊り」や「ダンス」は変容を繰り返しながら(日々の営みが綿々と紡がれ続けるように)終わりのないプロセスを重ねることに開かれた構造をもつ表現であるという視点です。

横堀ふみディレクション横堀ふみ
(NPO法人 DANCE BOX プログラム・ディレクター)
1978年奈良県生まれ。1999年よりDANCE BOXに関わる。2006年度文化庁新進芸術家国内研修制度研修員。2008〜2009年ACC(Asian Cultural Council)のフェローシップによりアジア6カ国とNYで舞台芸術の実態調査を実施。Art Theater dB神戸を拠点に「ダンス」「地域のコミュニティ」「劇場」を結ぶプログラムを試行しながら、主にアジア間におけるネットワークの構築を目指している。

筒井潤+新長田で踊る人々Jun Tsutsui + Dancing People in Shin-Nagata

筒井潤+新長田で踊る人々

新長田のダンス事情 KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ> 2.13 Thu 16:30 2.14 Fri 16:30 『新長田のダンス事情』のプロジェクト・コンセプトは「新長田で踊る人に会いにいく」、2009年4月に始動した継続プロジェクトです。稽古場訪問やインタビューを基盤に、数々のイベントを盛り込みながら、リサーチと実践を往復します。2013年に5年目を迎え、3名の演出家、振付家、現代美術作家 […]
ショーネッド・ヒューズSioned Huws

ショーネッド・ヒューズ

Aomori, Aomori KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ> 2.13 Thu 16:30 2.14 Fri 16:30 青森プロジェクトは、ウェールズ(イギリス)の振付家/ダンサーのショーネッド・ヒューズと青森の踊り手、演奏家たちとともに作り上げてきた、2008年から継続しているワーク・イン・プログレス・プロジェクトです。青森での滞在制作を基盤としながら、毎年さまざまな場所・地域の人々との […]

大平勝弘ディレクション

過去2回のディレクションではSTスポットでは出来ないプログラムを実践し、今回は自身のホームグラウンドにてその在り方を再考します。というのも、STスポットは極めて小さな「劇場」で、十分な空間や、設備は最小限のものしかありません。ここで表現者は徹底的に自己と向き合い、空間をコントロールする術を獲得し、応用し、次に作品が求める空間に旅立って行きます。時にこの空間に戻り、自身の立ち位置を確認します。その循環が表現者の糧となり、鍛錬の場となり、場の価値を創造します。私たちは日々、その場に立会い、刻々と変化していく様を見守ります。干渉しすぎず、突き放さず、基本的には全肯定です。この場だけでは価値を即断できないからです。しかし、プログラミングにおいて一つの方向性を提示することは可能な限り行っています。その判断は経験や情報ではなく、直感とその直感を裏切るものを両方内包しているものではないかと考えています。

大平勝弘ディレクション大平勝弘
(STスポット 館長)
1971年大阪府生まれ。大学助手、専門学校講師を経て、2006年より「STスポット」勤務、「急な坂スタジオ」立ち上げに参画。2008年よりSTスポット館長。コンテンポラリーダンスを中心に公演企画、及び若手アーティストの育成、観客創造のためのワークショップ構築に従事。また近年はアーティスト・イン・レジデンスなどの国際交流事業も手がける。

伊藤キム × 山下残Kim Itoh × Zan Yamashita

伊藤キム × 山下残

STスポット 2.11 Tue 19:00 2.12 Wed 16:00/20:00* 2.13 Thu 15:00/19:00 *2.12 Wed 20:00の回はTPAM参加登録者のみ 90年代以降の日本のダンスシーンを率先し、2005〜2006年にはバックパッカーとして世界を旅した後、突如自分自身での作品の創作を止めると宣言した伊藤キムと、関西を拠点にして独自の方法に基づく創作を続け、ここ数 […]
酒井幸菜 × 白神ももこYukina Sakai × Momoko Shiraga

酒井幸菜 × 白神ももこ

Stick & uS!! ~私たちと棒~ STスポット 2.15 Sat 17:00/20:00* 2.16 Sun 14:00/18:00 *2.15 Sat 20:00の回はTPAM参加登録者のみ 創作における座組や物理的要素をシンプルにし、作品の機動性を高めると共に、観客はもとより、創作する側にもダンスそのものを楽しんでもらうことと、その内容については動きの動機を外側に持つというこ […]

宮永琢生ディレクション

2013年、私の出会った「演劇」は《日常》の中にありました。人がそこで生きるという事、その中に「物語」はあり「演劇」はあります。そんな当たり前の事を思い出させてくれたのは、瀬戸内国際芸術祭に参加するため訪れた小豆島での生活でした。光、音、海、風、港、島、人、空間、時間。「演劇」と出会うこと、それは久しぶりに会った友人と写真を撮った時の気恥ずかしさだったり、デートでお気に入りの服に袖を通したときの高揚感だったり、満員電車の中でTwitterから流れてきた言葉に心安らぐことだったり。そんな何でもない《日常》の中に紛れ込んでいるものだったりします。そして、そこで生まれた感情はすべて世界と《関係》を持つということで生まれたものです。2014年、私が出会いたい「演劇」は《関係》の中にあります。今回は、写真、衣服、言葉の展示を介して《関係》から生まれる「演劇」を立ち上げたいと思います。

宮永琢生ディレクション宮永琢生
宮永琢生(制作者・プロデューサー)
1981年東京都生まれ。企画制作・プロデュースユニット「ZuQnZ(ズキュンズ)」主宰。2007〜2011年、劇団青年団にて本公演および関連公演の制作に携わる。2009年に柴幸男と共に「ままごと」を起ち上げ、製作総指揮&プロデューサーを務める。他に黒川深雪(InnocentSphere)とのユニット「toi(トイ)」のプロデュース、音楽ユニット「□□□(クチロロ)」のライブ企画制作など。

濱田英明 × 瀧澤日以 × 柴幸男Hideaki Hamada × Kai Takizawa × Yukio Shiba

濱田英明 × 瀧澤日以 × 柴幸男

「演劇」という名の展示 ヨコハマ創造都市センター 1F 2.11 Tue 10:30–19:00* 2.12 Wed – 2.16 Sun 09:30–19:00 展示・無料・予約不要 *15:00–16:00(レセプション開催中)はTPAM参加登録者のみご入場いただけます。 *OK?NO!! によるオープニング・ライブあり(12:00/16:00) 写真は未来への贈り物です。 あなたが見ているレ […]

IETMアジア・サテライト・ミーティング(東京、2008)
舞台芸術制作者ネットワーク会議(2009)
IETMアジア・サテライト・ミーティング(横浜、2011)
TPAMiYサマーセッション(2011)
舞台芸術AIRミーティング@TPAM(2012)
舞台芸術AIRミーティング@TPAM & ショーケース in 京都(2012)

IETM Asia Satellite Meeting (Tokyo, 2008)
Performing Arts Presenters’ Network Conference (2009)
IETM Asia Satellite Meeting (Yokohama, 2011)
TPAMiY Summer Session(2011)
Performing Arts AIR Meeting@TPAM (2012)
Performing Arts AIR Meeting@TPAM & Showcase in Kyoto (2012)

YouTubeプレイリスト

2005 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013(更新中)

Ustream録画

原子力発電所の「事故」とは何か?(TPAMiYサマーセッション2011)

YouTube Playlists

2005 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 (in progress)

Ustream Recording

What is an “Accident” of a Nuclear Plant? (TPAMiY Summer Session 2011)

開催報告書

2005 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 (1) | 2010 (2) | 2011 | 2012 | 2013

採録・記録集

IETMアジア・サテライト・ミーティング(2008)
舞台芸術制作者ネットワーク会議(2009)
舞台芸術の「公共性」と「国際性」をめぐって(2010)
• IETMアジア・サテライト・ミーティング(2011)
創造活動、社会正義、AIR(舞台芸術AIRミーティング@TPAM 基調講演、2012)

震災にあたって(2011年3月24日)

Weekly@Arts Management(韓国語、日本語、英語)
IETM(英語、フランス語)
International Coalition for Arts, Human Rights & Social Justice(英語)

Transcriptions and Reports

IETM Asia Satellite Meeting (Tokyo, 2008)
Performing Arts Presenters’ Network Conference (2008)
On the “Public” and “International” Nature of Performing Arts (2010)
• IETM Asia Satellite Meeting (Yokohama, 2011)
Creative Expression, Social Justice and AIR (Keynote address for Performing Arts AIR Meeting@TPAM, 2012)

Upon the Earthquake Disaster (March 24, 2011)

Weekly@Arts Management (Korean, Japanese and English)
IETM (English and French)
International Coalition for Arts, Human Rights & Social Justice (English)