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BÜHNE FREI!(ビューネ・フライ、さあ、舞台へ!)はドイツのパフォーミングアート分野で活躍するアーティストを招いて、その活動や作品を紹介します。ここは、世界中のプレゼンターと参加アーティストが出会い、交流をする場。開催時間中、プレゼンターの方々は少人数のグループで各アーティストのスペースに立ち寄り、映像や資料などを見ながら個別にミーティングをしていただけます。それに加えて、ドイツ国内の代表的なパフォーミングアーツ分野のアーティスト・イン・レジデンスを紹介するコーナーも設けます。

紹介レジデンス:Akademie Schloss Solitude, PACT Zollverein, Schloss Bröllin, Tanzplan Hamburg

BankART Studio NYK 2F

2.14 Fri 11:30–16:00
2.15 Sat 11:30–16:00

参加にはTPAM参加登録が必要です。

主催・問合せ:ドイツ文化センター 03-3584-3201/Email

参加アーティスト

Christoph Winkler

 

クリストフ・ヴィンクラー(ダンス)

旧東ドイツのトルガウ(ザクセン地方北部の小都市)に生まれる。スパルタキアード(壁崩壊以前の東欧諸国で行なわれたスポーツの祭典)で、重量挙げ、柔道で優勝の経験がある。武道とブレイクダンスを学んだ後、ベルリンのエルンスト・ブッシュ演劇学校で4年間、振付を学ぶ。Klangkrieg Produktionenという実験音楽のレーベルを立ち上げる。1998年からベルリンでフリーの振付家として活動。現在進行中の社会状況を反映するような、そしてダンスに直接関係し、ダンスという表現形式にふさわしい話題を取り上げて作品のテーマにしている。そういった傾向の作品として、著作権の問題を取り上げた作品『Dance! Copy! Right?』(2012)、2013年の『RechtsRadikal』や『Das Wahre Gesicht』などがある。またソロの作品『Baader』は、2012年のドイツ・ダンスプラットフォームに招かれ、ダンサーのマルティン・ハンゼンはダンス雑誌『tanz』で2012年のダンサー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。最新の作品『Abendliche Tänze – A Tanzfonds Erbe Project』は、同名のマリー・ヴィグマンらの歴史的ダンス作品を土台に、「記憶のプロセス」を主題としている。

May Zarhy

 

マイ・ツァリー(ダンス)

1984年イスラエルに生まれる。2001年にテル・アヴィヴで開催された国内のダンス振付ビエンナーレ「Shades in Dance 2001」で最初の振付作品を創作。2002年から、オランダのロッテルダム・ダンス・アカデミーで学ぶ。2005年にウィリアム・フォーサイスの作品『3 Atmospheric Studies』でアシスタントを務める。2007には、モンペリエ(フランス)で、マティルド・モニエとグザヴィエ・ル・ロワが率いるex.e.r.ceのメンバーとなる。2009年、ファブリス・マズリア、イオアニス・マンダフォニスと共に、MAMAZAを結成、『ZERO』(2009)、『Cover Up』(2011)『The Nikel Project – songs&poems』(2012)らを共同で制作。『Pausing』(2012)は、イオアニス・マンダフォニスとの共同作品で、これらはヨーロッパの劇場やフェスティバルとの共同制作として、各地で上演されている。MAMAZAとしては、2011~2012年のdeSingel(アントワープ)のアソシエートアーティストとして招かれ、2012~2014年はフランクフルトのムーゾントゥルムのレジデンスアーティスト(連邦文化基金によるDoppel Passプログラム)。これと並行して、自身の振付を行なうとともに、学生やプロのダンサーを対象にコンテンポラリーダンスや理論を教えている。

Thomas Lehmen

 

トーマス・レーメン(ダンス)

1963年オーバーハウゼン(ノルトライン・ヴェストファーレン州)生まれ。振付家、ダンサー、指導者。 1986年~1990年まで、アムステルダムのSchool for New Dance Developmentで学ぶ。1990年~2010年ベルリンを拠点に、数多くのダンス作品やプロジェクトを発表。2011年からは再びノルトライン・ヴェストヴァーレン州に戻って活動を続け、世界各地で公演を行なっている。クリエイティブな関わりの中で、人々がいかに生活にアートを取り入れるかに関心を持っている。言語的要素はコンセプチュアルかつユーモラスなアプローチがその特徴である。世界各地の大学で指導にあたり、ワークショップも開いている。2013年からはオートバイにまたがって、「A Piece for You」と題したプロジェクトを展開中。ドイツを出発して20カ国以上を走破、2014年1月日本に到着したばかり。人々に「贈り物」をしながら、生活の中に創造性とアートを取り込むことがその目的。同年5月まで、京都でのワークショップや慶應義塾大学でのレクチャーなど、日本でさまざまなプロジェクトを計画中。

Naoko Tanaka

 

田中奈緒子(インスタレーション/パフォーマンス)

1975年東京生まれ。1999年に東京芸術大学大学院美術研究科修士過程を修了し、ドイツ・デュッセルドルフ芸術アカデミーへ留学。2001年、コレオグラファーのM・ナルディと共にアーティスト・ユニット「ルディカ」を結成。空間構成の独創性と、舞台作品の型にはまらないユニークな「ルディカ」の演出が注目され、2002年にルクセンブルグ国際コンクール「テンデンシーズ2002」にて大賞を受賞。以来、ドイツおよびヨーロッパ各国にて公演。2011年、ソロ作品『Die Scheinweferin』(光を投げる女)を発表。数々の国際的パフォーミングアート・フェスティバルに招聘され、現在まで各国を巡回中。2011年、セルビア・ノビサドでのインファント・フェスティバルにて、2012年にはウィーンのインプルスダンス・フェスティバル、またチューリヒのテアター・スペクタクルにて受賞。2012年、『Absolute Helligkeit』(絶対光度)を、ベルリン、ゾフィーエンゼーレ劇場で初公演。現在、ドイツと日本(中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックスのアーティスト・レジデンス)にて新しいプロジェクトを進行中。2014年秋/冬にベルリンにて初公演予定。その他、音楽家オヴァル/マルクス・ポップとのコラボレーションによる視覚音響パフォーマンス等も行なっている。ベルリン在住。